世のカップルたちに深刻な不和をもたらしてしまう“感覚の違い”について、18万部を超えるベストセラー本『この人と結婚していいの？』の著者でプリマリタル・カウンセリング協会理事長の石井希尚氏に伺っています。

前回の「“価値観が違うと苦労する”は間違い？彼との相性を左右するポイントはコレ」記事では、“恋人との価値観の違いはさほど問題にならない”ことと、“価値観より大切なのは“快・不快”に関わる感覚である”ことについて、教えていただきました。

引き続き今回は、彼との相性の具体的なチェックポイントについて、より深く伺っていきたいと思います。

■“暮らし向きが近い相手”を選ぼう

「例えばイギリス貴族の男性と、東京下町育ちの女性とでは、絶対にうまくいかないでしょうね。生活スタイルも常識も何もかもがまるで違うからです。

カップルの相性にとって大事なのは“生まれ育った環境”です。生い立ちの違いからくる感覚の違いこそが、ズレが大きければ苦労することになる重大なポイントです」

確かにそうですね……。「女性は年収の高い男性を求めている」という意見を耳にするありますが、あまり身の程を超えたご縁には、それなりの苦労がついてまわりそうです。

先日、歌手の華原朋美さんがTV番組で「シンデレラになると地獄を見ます！」という発言をして話題になりましたが、シンデレラ並みの玉の輿に乗った女性は、相当強靭な精神力を持っていないと、心穏やかに暮らすのが難しくなりそうです。

■彼との相性がわかるチェックポイント

続いて、具体的にチェックすべきポイントについて、教えていただきました。これらの項目があなたと近ければ近いほど、あなたとの相性もバッチリなはずです。

（1）両親は仲いい？　共働き？　専業主婦？

（2）両親は大卒？　片方が大卒？　二人とも高卒？

（3）父親はサラリーマン？　経営者？　自営業？　公務員？

（4）中学時代お小遣いはいくらだった？

（5）家族での外食先はどこだった？　ファミレス？

（6）家族旅行はどのくらい行ってた？　毎年？

（7）長女？　次女？　末っ子？　それとも一人っ子？

（8）生まれ故郷が好き？

（9）家は安心できる場所だった？

いかがでしたか？ 　すべてピッタリあった人と出会うことはなかなかないかもしれませんが、もし全部違う相手であった場合は、少なくとも結婚前には、お互いの生活スタイルについて、十分に話し合っておいたほうが良さそうですね。

2人きりで話し合って煮詰まってしまうようでしたら、専門のカウンセラーを交えて、結婚準備のための話し合いをする“プリマリタルカウンセリング”に足を運んでみるのも良さそうですね。曖昧なままにしておくと、後々揉め事にもとになりそうな問題は、結婚前にクリアにしておくと、結婚後の生活がグンと楽になりそうです。

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【取材協力】

石井希尚・・・恋愛・結婚カウンセラー、牧師。欧米では常識になりつつあるプリマリタル・カウンセリングを日本に広めた 第一人者。ベストセラー『この人と結婚していいの？』が18万部を超え、全国各地より相談に訪れるカップルが殺到。妻・久美子と夫婦二人三脚で精力（巨人倍増）的に活 躍中。最新刊『50年後も幸せな夫婦でいられる方法』絶賛発売中。オフィシャルサイトは　http://www.marre.jp/index.html

【参考】

※ 華原朋美「恋人に犬を誘拐された過去」を語る – livedoor NEWS